ソフトプレスで圧搾後、ステンレスタンクにて天然酵母による発酵。MLFを行わずに6ヶ月寝かせる。その後、軽めのフィルタリング行ってボトリング。ハーブや野草、煮込んだセロリの様な甘味と清涼感を感じる柔らかな香り。夏ミカンの様な大型の柑橘を彷彿する香りと味わいは、潮のミネラルと重なり合って膨らみとボリューム感を存分に感じさせる。また程よい酸味はいきり立つ事なくしっかり屋台骨を支えている印象。前年2017年のシビアでソリッドなミネラル感重視ではなく、果実味の柔らかさをより前面に出て来た印象。大きめのお魚等の料理に是非合わせたい、個性的な一本に仕上がっています。
Fattoria Kappa(ファットリアカッパ) は、トスカーナ州リヴォルノの内陸に位置するカステッリーナマリッティマを拠点とする、小さな生産者。オーナーでもあるアンドレア・ディマイオ氏の指揮の下、畑は基本的に有機栽培を実践し、ワイン造りについてはビオディナミを取り入れるなどし、独自のワイン感に基づき個性的なワインを生産している。複数の葡萄を使いながら、その緻密なまでに高い完成度を誇るワインは近年評価を高めている。